膀胱炎

膀胱炎について

女性に多く見られる病気で、臨床経過により急性と慢性に、発症にかかわる基礎疾患(排尿障害、糖尿病、膀胱結石、膀胱がんなど)がある複雑性と無い単純性に分類されます。通常単純性の場合は急性、複雑性では慢性の臨床経過をたどります。膀胱炎では、原則として発熱を伴いません。また、細菌が原因とならない間質性膀胱炎があります。

膀胱炎予防のための生活指導について

膀胱炎は「菌の侵入」「菌の増殖」によって生じます。
便秘・下痢・月経・性交などの陰部の菌が増える状況では、陰部を清潔に保ちましょう。性交後に排尿をすることが推奨されています。但し、日常生活での過剰な洗浄や排尿後のビデの使用はかえって膣環境を悪化させ、細菌を増やす原因となりますので控えてください。
「侵入した菌を外に出す」ためには、水分をこまめにとり、排尿をする必要があります。しかし、過剰な飲水や排尿は、心因性の頻尿を引き起こすこともあります。膀胱炎になった際には、飲水量を増やすことで尿量を増やして菌を尿で洗い流し、改善したら通常の排尿生活に戻りましょう。
また、抵抗力をつけることが重要です。寝不足、過労、ストレスを避けるようにしましょう。忙しい時ほど抵抗力が下がり、また飲水量がへる傾向にあり「菌の増殖」を引き起こします。疲れていると思ったら、飲水することを思い出すようにしましょう。